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<title>H　ある秋の朝</title>
<description> 　アーリャは寒くて眼が覚めた。足先がかたくこわばり、敷布と毛布にくるまれて横たわった身体のなかでそこだけ重たくなっているのがわかった。アーリャはそっと寝がえりを打ち、膝をかかえて手で冷たい足に触った。　夜の明ける前である。空はまだ夜のままで、星が光り、一面に真っ暗の闇であった。けれどじきに明るくなるという時だった。空は藍の色になり、東の山の上から順に水を刷いたようになり、暗やみが静かに西へと退いて
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<![CDATA[ 　アーリャは寒くて眼が覚めた。<br />足先がかたくこわばり、敷布と毛布にくるまれて横たわった身体のなかでそこだけ重たくなっているのがわかった。<br />アーリャはそっと寝がえりを打ち、膝をかかえて手で冷たい足に触った。<br />　夜の明ける前である。<br />空はまだ夜のままで、星が光り、一面に真っ暗の闇であった。<br />けれどじきに明るくなるという時だった。空は藍の色になり、東の山の上から順に水を刷いたようになり、暗やみが静かに西へと退いていく時間が今にも始まりそうだった。そのときその絶妙のバランスを待つように木々がさわりと揺れた。<br />薄く丸い雲が浮かび、青と薄紅色が交じりあって白くなってゆき、太陽に世界をあけわたす夜が最後に一等冷たい風で大地をぬぐっていった。そして、山々の峰を白くふちどって、太陽が昇ってきた。<br />　アーリャはこの長いような短いような時間のあいだ、横になったまま手で足を温めてじっとしていた。部屋が明るくなってきたので、そっと起きあがり、昨日祖母がつくってくれたばかりの靴下をつけた。<br /><br />2008.11.16-17. ]]>
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<dc:subject>葉</dc:subject>
<dc:date>2008-12-29T18:21:15+09:00</dc:date>
<dc:creator>律己</dc:creator>
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<title>断篇 1</title>
<description> 　それでぼくはきみに何を話そうとしていたんだろう。　まあ、かまわない、大したことじゃなかったろうから。じっさいこのあたりに大したことなんていくつもない。そうだろ、だからぼくはここまでなんとかやってこれたんだと思ってる。　暗くなって窓には自分の顔しか映らなくなった。明るいうちは景色がどこまでも続くのに、こうなってしまった窓には何の興味もないよ。　ぼくにはよくわからない。　ここはいまとても寒いんだ。き
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<![CDATA[ <br />　それでぼくはきみに何を話そうとしていたんだろう。<br />　まあ、かまわない、大したことじゃなかったろうから。じっさい<br />このあたりに大したことなんていくつもない。そうだろ、<br />だからぼくはここまでなんとかやってこれたんだと思ってる。<br />　暗くなって窓には自分の顔しか映らなくなった。<br />明るいうちは景色がどこまでも続くのに、こうなって<br />しまった窓には何の興味もないよ。<br />　ぼくにはよくわからない。<br />　ここはいまとても寒いんだ。きみがぼくがかぜを<br />ひかないように祈ってくれることを願うよ。とっても大事<br />なことなんだ。<br />　ねぇ、ぼくはとても不安で、不安でたまらなかったよ。<br />でも自信にあふれてもいたんだ。とてもへんな感じ<br />だったよ。<br /><br /><br />2005.03.12.　原文ママ ]]>
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<dc:subject>断</dc:subject>
<dc:date>2008-12-18T17:14:42+09:00</dc:date>
<dc:creator>律己</dc:creator>
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<title>O＋ ひがし</title>
<description> 暗い夜のこと。大粒の雨が広い窓をしとどに濡らし、流れ落ちる水で窓硝子の表があらわれることがない。そのような状態だから、とろとろと流れ落ちる水をとおして見える灯りも、ほのぐらく、頼りなげに揺らめいて見える。だいだい色の光の奥で、カウンターにかけた若い男と、向かいで豆を挽く店主。男の視線はどこかを見ているようで何も見ていぬような、ただ組んだ手に顎をのせてじっとしている。店主はいつも饒舌な男のこの様子を
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<![CDATA[ 暗い夜のこと。<br /><br />大粒の雨が広い窓をしとどに濡らし、流れ落ちる水で窓硝子の表があらわれることがない。<br /><br />そのような状態だから、とろとろと流れ落ちる水をとおして見える灯りも、ほのぐらく、頼りなげに揺らめいて見える。<br /><br />だいだい色の光の奥で、カウンターにかけた若い男と、向かいで豆を挽く店主。<br /><br />男の視線はどこかを見ているようで何も見ていぬような、ただ組んだ手に顎をのせてじっとしている。<br /><br />店主はいつも饒舌な男のこの様子をみている。<br /><br />男は迷っている。<br />男は考えている。<br /><br />溜息をつくと、ひとつぶずつ落ちる珈琲を見つめた。<br /><br />東に行こうと思うんだよ。<br /><br />男が呟いた。<br /><br />そうかい。<br /><br />応えるのに遣った一瞬の間に、店主は自分の驚きを感じる。<br /><br />寂しくなるね。<br /><br />滴を受けるカップを引き出しながら、店主は男を眺めやった。<br /><br />発つ前に一度来ておくれよ。<br /><br />泡立てたミルクをのせたカップを受け取り、男は少し笑った。<br />それを照れているのだと店主は感じたが、何も言わないで黙って珈琲をすすった。 ]]>
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<dc:subject>O＋</dc:subject>
<dc:date>2008-12-03T16:59:04+09:00</dc:date>
<dc:creator>律己</dc:creator>
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<title>つきあうこと</title>
<description> しばらく見ない間に記事投稿に機能がいろいろついている…このところ、いろいろありましたのでブログを移転させようかと考えていましたが、細々とながら何年か続けてきているこのブログなので、過去の記事が消えるのが特に惜しいというわけでもありませんがやはり愛着もあるので、とりあえずこのままおいておくことに決めました。ややこしいことしても続けていけませんから、性格的に…これからも細々運営ですが、どうぞよろしくお願
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<![CDATA[ しばらく見ない間に記事投稿に機能がいろいろついている…<br /><br />このところ、いろいろありましたのでブログを移転させようかと考えていましたが、細々とながら何年か続けてきているこのブログなので、過去の記事が消えるのが特に惜しいというわけでもありませんがやはり愛着もあるので、とりあえずこのままおいておくことに決めました。<br /><br />ややこしいことしても続けていけませんから、性格的に…<br /><br />これからも細々運営ですが、どうぞよろしくお願いします。 ]]>
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<dc:subject>思</dc:subject>
<dc:date>2008-11-28T00:13:01+09:00</dc:date>
<dc:creator>律己</dc:creator>
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<title>花</title>
<description> 春ですね（今更ながら） 高知では、春の心地いい季節はとても短いです。 暖かくなってきたと思ったら、すぐに暑くなります。 このごろはもう昼間に上着は必要ありません。 素足にサンダルでも大丈夫です。 3月になる前に梅の花が満開になり、 今年は東京に負けてしまいましたが桜も全国に先駆けて開花し、 それもつかの間で桜の薄い色よりも葉桜の緑が目立ち始め、 その緑と対比するかのように藤の花が美しく咲いています。 家の近
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<![CDATA[ 春ですね（今更ながら） <br /><br />高知では、春の心地いい季節はとても短いです。 <br />暖かくなってきたと思ったら、すぐに暑くなります。 <br />このごろはもう昼間に上着は必要ありません。 <br />素足にサンダルでも大丈夫です。 <br /><br />3月になる前に梅の花が満開になり、 <br />今年は東京に負けてしまいましたが桜も全国に先駆けて開花し、 <br />それもつかの間で桜の薄い色よりも葉桜の緑が目立ち始め、 <br />その緑と対比するかのように藤の花が美しく咲いています。 <br /><br />家の近所でよく見かけますが、今年は特に <br />…藤って4月中に咲く花だったんだ… <br />という印象を抱きました。 <br /><br />何となく、皐月のイメージ。 <br /><br />藤の花が好きです。特に理由とかきっかけはないのですが。 <br />京都は妙心寺の北側にある民家の藤棚が見事で、 <br />高校からの帰り道はそれを見るために妙心寺の境内を南から北へ抜けていったものでした。 <br />境内には本堂のほかにいくつもの院があって、それぞれが門を構えていて、鳥の声や鐘の音以外には全然音がしません。 <br />細い石畳を自転車で通り抜けるときは、大きなお屋敷の中を探検しているような感じでした。 <br /><br />先日、カヌーをやりましたが、川辺には菜の花が満開。 <br />菜の花はなんだか元気いっぱいな印象を受けます。  ]]>
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<dc:subject>日</dc:subject>
<dc:date>2008-04-18T00:57:35+09:00</dc:date>
<dc:creator>律己</dc:creator>
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<title>春、感慨深き</title>
<description> 3月になりましたね～ 高知では梅もしっかり咲き、暖かい日はマフラーや耳あても外してしまうくらいです。 3月1日、高知では「花・人・土佐であい博」が開幕しました。 これから県下全域でいろんなイベントがあるみたいです。最近高知市から出ていないから、足摺や室戸の方へ行きたいなぁ… 本州の皆さんも、おいでませ高知！ そんなこんなで今年も観光事業をがんばっている高知ですが、 先日2月26日に新しいJR高知駅が開業しました
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<![CDATA[ 3月になりましたね～ <br />高知では梅もしっかり咲き、暖かい日はマフラーや耳あても外してしまうくらいです。 <br /><br />3月1日、高知では「花・人・土佐であい博」が開幕しました。 <br />これから県下全域でいろんなイベントがあるみたいです。最近高知市から出ていないから、足摺や室戸の方へ行きたいなぁ… <br />本州の皆さんも、おいでませ高知！ <br /><br />そんなこんなで今年も観光事業をがんばっている高知ですが、 <br />先日2月26日に新しいJR高知駅が開業しました。 <br />市街の線路が高架になり、市内の踏切が解消されて渋滞の緩和になるほか、 <br />駅舎の北側・南側が再開発されるそうです。 <br /><br />何年ぶりの駅舎改築かは忘れましたが、 <br />25日夜のローカルニュースでは、各局が新駅舎を中継していました。 <br /><br />新駅舎は、県産の木材を使った丸い大屋根が遠くからでも目立つ建物です。全国的にも珍しい構造だそうです。 <br />私のイメージでは、二条駅に似ている印象がありますが… <br /><br />JRでは四国初の自動改札が設置されています！ <br />ホームには待合室もあります。 <br />（どちらも、テレビ中継でアナウンサーさんが紹介していました） <br /><br />旧駅舎は夏ごろまでに取り壊されるそうです。 <br />その前に写真を撮りに行かなくては… <br /><br />せっかくなので、今度帰省するときには汽車を使おうかな？　と考えています。 <br /><br />であい博で高知がにぎわうといいなぁ～<br /> ]]>
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<dc:subject>日</dc:subject>
<dc:date>2008-03-03T00:15:53+09:00</dc:date>
<dc:creator>律己</dc:creator>
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<title>うーん</title>
<description> 自分はあまりストレスを感じない方だと思ってた。 昨日、いろいろ考えてたら、ふいに吐き気を催した。 結局はこらえたけど、気持ち悪かった。 酒も飲んでないし、ほとんど食べてもなかったのに。 筋道だててものを考える場にずっといる。 私にとっては結構エネルギーを使う場だ。 何となく、こんな感じ、で、あいまいなまま物事を進めていくのが 自分にとっては自然で、心地よい。 そのうち、これはこういうことでした、というのが
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<![CDATA[ 自分はあまりストレスを感じない方だと思ってた。 <br /><br />昨日、いろいろ考えてたら、ふいに吐き気を催した。 <br /><br />結局はこらえたけど、気持ち悪かった。 <br /><br />酒も飲んでないし、ほとんど食べてもなかったのに。 <br /><br /><br /><br />筋道だててものを考える場にずっといる。 <br /><br />私にとっては結構エネルギーを使う場だ。 <br /><br />何となく、こんな感じ、で、あいまいなまま物事を進めていくのが <br />自分にとっては自然で、心地よい。 <br />そのうち、これはこういうことでした、というのが現れてくる。 <br /><br />私の周りにいる人はそうじゃない。 <br />1か0か、イエスかノーか、正しいか正しくないか、認められるか認められないか、 <br />はっきりさせないと気がすまないらしい。 <br /><br />はっきりさせて気がすむ人もいれば、さらに相手を論破しないと気がすまない人もいたりして。 <br /><br />経験豊富な理論家にヒヨッコの感覚屋さんがついていこうとするのは、 <br />正直、体力と気力がもちません。 <br /><br />スジ論とか、言われてもわからへん。 <br /><br /><br /><br />でも、それでもがんばってきた。 <br /><br /><br />でもやっぱり、しんどいのが身体に出た。 <br /><br /><br /><br />さてどうしようかなあ。 <br /><br /><br /><br />助かるのは、今日以降考える時間があるということ。 <br /><br /><br /><br />ここに書くべきことではないと思いながら、 <br />どっかで吐き出さないとこれはさすがに、 <br /><br /><br /><br />とりあえず　まずはレポートやろう。 <br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>探</dc:subject>
<dc:date>2008-02-11T13:43:53+09:00</dc:date>
<dc:creator>律己</dc:creator>
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